キウイフルーツの潅水と、日々の野菜収穫・出荷に追われる
暑い暑い夏を毎日どうにかこうにかやり過ごしているうちに、
気づけばもう季節は秋(!!!)。
三富はもう朝晩涼しく、寒いと感じる日すらあります。
現在、野菜畑の壊し作業
(棚やマルチの撤去、残渣のすき込みなど)を進めています
(まだかぼちゃとさつまいもが残っているので、完全には片づきませんが…)。
夏から秋は前述の潅水や収穫・出荷があり、
また晩秋から冬は、キウイフルーツと高級菜豆の
収穫・選別・出荷が続く農繁期のため、
今のところ、白菜や大根などの冬野菜は作っていません。
からし菜、玉ねぎ、にんにくなど、
あまり虫がつかず、寒冷紗をかけなくても自力で越冬でき、
収穫までの期間が長い野菜を、10月末ごろに播種・定植しています。
その後春になったら夏野菜の苗づくりをし、
育苗→定植→管理して初秋まで収穫する、というサイクルで
野菜づくりをやっています。
キウイフルーツと高級菜豆の収穫が本格化する前に、
今年の野菜栽培を振り返っておきたいと思います。
からし菜
「笛吹マスタード」の原料として栽培していたからし菜。
6月下旬に刈り取り・脱穀を行い、13kgほどの種子が採れました。
開花期の摘心がよかったのか、土壌環境か、
栽培面積の割にはたくさん採れたようです。
ただ、今回刈り取るのが少し遅くなり、
そのまま畑に落ちて発芽してしまったものも結構ありました。
まくわうり
まくわうり、ってご存知でしょうか?
昔は「庶民のメロン」として栽培されていた、ウリ科の野菜です。
完熟したものは、本当にメロンのようないい香りがします。
甘さがしつこくなく、真夏のデザートにぴったりです。
熟す前に採ったものは浅漬けなどにも使えます。
少し前にまくわうりの美味しさを知って虜になり、
今年は甘露まくわ、金太郎まくわを栽培しました。
甘露まくわは、収穫直前の果実がウリハムシに襲撃され、
実の表面がボコボコになってしまいました。
一部は直売に出せましたが、ほぼ自家消費となりました。
金太郎まくわは、収穫が遅くなったせいか
頭頂部が割れてしまいましたが、大きいものができました。
トマト
今年は雨よけのビニールを設置し、
大玉では桃太郎・世界一トマト、中玉ではシンディスイート、
ミニトマトではアイコ・ステラミニトマトなど、
市販の苗も、種から育てた苗も一緒に、色々な種類を栽培しました。
モロッコいんげん
普通の丸さやいんげんより歯ざわりがよく、
肉厚で甘みがあって美味しいことから
2年前から栽培しているモロッコいんげん。
春の絹さや・スナップえんどうの欠株に播いた種の十数個から、
10kg前後は採れたようです。
かぼちゃ
今年はズッキーニ、バターナッツ、栗かぼちゃなどを栽培しました。
定植のときの株間・畝間が狭かったようで、
成長とともに足の踏み場がなくなり、
途中から管理ができなくなってしまいました。
それでも立派なかぼちゃがたくさんできたのは、
元々かぼちゃという野菜が頑健だからかな。
今後は株自体も減らして、のびのび育つようにしたいと思います。
きのこ
今年初挑戦したきのこの原木栽培。
保管場所の問題やアリの被害があり、栽培を断念して
途中から畑の隅にホダ木を放置していたのですが、
ある日、そのホダ木からきのこが生えていました!
年々わかってくる面白さ
本多農園のメイン作物、キウイフルーツと高級菜豆を栽培しながら
色々な野菜をつくるのはそれなりに大変なのですが、
毎年色々と試してみて、「この品種は美味しい」
「この作物なら夏場手がかからない(メイン作物に時間を使える)」
「この野菜はしばらく水やりできなくても元気だな」
「ここの畑にはこの作物が合っているな」
「いつもここで失敗してるから今年はこうしよう」など
年々わかってくるのが、面白かったりもします。
ただ、今後は少し品目・品種を絞り、
夏場多忙になりすぎないようにできればと思っています。