春の畑・そら豆のアブラムシ退治

もうすぐ春本番。
キウイフルーツの早生品種・レインボーレッドの芽もふくらんできました
畑に生えているノビル。これが出てくると春だなーと感じます。
この時期、薬味代わりに使います
そろそろトウ立ちしそうになってきた小松菜、まだまだ柔らかいカラシ菜
倉庫にはアシナガバチらしき蜂が…早っ!

色々と動きの早い春。
じゃがいもの植え付け、夏野菜の種まきなど、
気候に急き立てられるように進めています。

剪定枝を燃やして作った灰を、じゃがいもの断面にまぶして
管理機に畝立て用アタッチメントを着けて畝をつくる
夏野菜の種まきはトマトからスタート。
今年は野口種苗研究所から「ステラミニトマト」「世界一トマト」の種を購入


さて、冬の間、そら豆に寒冷紗をかけておいたのですが、
内部が暖かくなりすぎたようで、アブラムシが大量発生してしまいました。

農薬や殺虫剤を使いたくないので、
①55〜60℃くらいのお湯をスプレーで吹きかける
②天敵のてんとう虫を投入する
③草木灰をまく
④筆を使って落とし、物理的につぶす

などの方法で退治しています。



まず ①55〜60℃くらいのお湯をスプレーで吹きかける ですが、
家でお湯を沸かして、水筒に入れて持って行き、畑で温度を調整してスプレーします。
スプレーで霧状になると温度が下がるので、
60℃くらいのお湯をスプレーボトルに入れるのがコツ。
人間には「ちょっと熱い」くらいのお湯でも、
アブラムシにとっては熱湯レベルなので、結構効きます。

似た方法で「牛乳をスプレーする」というのもありますが、
においと汚れが気になるので採用していません。



次に、②天敵のてんとう虫を投入する
アブラムシの天敵といえばてんとう虫。
集団越冬しているてんとう虫を集め(屋外のブルーシートの裏とかに結構います)、
生物兵器として畑に持ち込んでみたところ、
エサ=アブラムシが多いせいか、露地の畑でも意外と定着しました。
ただ、全滅するまで食べ尽くすくらいの威力はないので、
アブラムシ退治の主力にはならない感じです。

お食事中のてんとう虫
てんとう虫を放ってから数日後、もう卵が産み付けられていました



そして ③草木灰をまく
草木灰は、植物には害はなく(むしろ幾らやってもいい、という説もあり)、
害虫を防ぐ効果があるとされています。
確かに、アブラムシがいる箇所を狙って草木灰をまくと
あわてて逃げて(落ちて)いきます。
が、雨が降ったり水やりをすればすぐに灰は洗い流されて、
あまり効果がないように見えます…うーむ。



最後の ④筆を使って落とし、物理的につぶす
農薬を使わない栽培で、害虫駆除に一番効果があるのは
「テデトール」だと言ったりしますが、
確かに「手で取る」のが一番有効な気がします。

虫を捕殺するのに抵抗がある方もいるかもしれませんが、
アブラムシは小さいので、手袋をした手でつぶすくらいなら
そんなに抵抗を感じないと思います。
虫嫌いの私でもできます(ある程度「慣れ」かもしれませんが)。
小さい虫で「テデトール」に慣れるのがオススメです。



現在、これらの4つの方法でアブラムシ退治をしていますが、
どこかから飛んでくるのか、すぐに増えてしまい
なかなか全滅には至っていません。
こまめに退治するしかないようです。

また、畑が肥えていて、栄養過多だと害虫が増えるという見方もあり、
土を良くしていくのも、長期的にみて意味がありそうだなと思っています。