今年の野菜づくりを振り返る

娘は1歳半を過ぎ、一緒に畑に出かけて遊ぶことも増えました。
鶏に(こわごわ)餌をやっているところです
鶏が産んだばかりの温かい卵。
まだ鶏と卵の関係はわからないでしょうが、
まずは体験・体感させることが大事だと思っています
早朝トマトの畑に行ったらカマキリがいました

今年の夏の野菜づくりは、メイン作物の管理を圧迫しないよう、また、育児のスキマ時間に管理ができるようにする必要もあり、栽培品目をトマト、まくわうり、ズッキーニの3つに絞って取り組みました。
その様子をごく簡単にですがお伝えします。

トマト

今年は初めて、トマトの“ソバージュ栽培”を試みました。

ソバージュ栽培とはその名の通り、トマト(おもにミニトマト)を露地栽培で野生的(ソバージュ)に育て、省力化・高収量を実現するための栽培方法です。

トマトは、通常の栽培では芽かきが欠かせませんが、ソバージュ栽培では脇芽を伸ばして、そこにも実をつけさせます。
うまく追肥や誘引などの管理をすると、取り切れないほどの実が採れます。
枝はジャングルのように茂り、トマトの森のようになるのです。

ジャングル化したトマトの木

ソバージュ栽培は、原種に近いミニトマトが向いているとのことで、今年は、推奨されている裂果しにくい品種「シシリアンルージュ」「ロッソナポリタン」と、毎年作っている「アイコ」で試してみました。

ロッソナポリタン。
調理用トマトですが、生食でも美味しい
一部、屋根を作って通常の(ソバージュではない)栽培もしました。
鈴なりのオレンジアイコ

ただ実際に栽培してみると、裂果しにくいと言われる品種であっても雨に当たるとほとんど割れてしまったり、意外とアイコが雨でも裂果が少なかったりと、予想とは違うことも起きました。
畑の土壌環境や雨量、気温なども関係するのかもしれません。

そして肝心の収量ですが、ピーク時には本当に取り切れないほどたくさんのトマトが採れ、直売所を通じて約250袋販売しました。
ソバージュ栽培が思いのほか上手くいったので、来年も取り組もうと考えています。

まくわうりとトマトのピークが重なった時期は
収穫するだけでも結構大変でした
裂果してしまったトマトは鍋で煮て、
ミートソースなどに加工しました

まくわうり

気づいたらあまり写真がなかったのですが、今年はまくわうり(金太郎まくわ)の栽培が上手くいき、豊作となりました。
苗の定植時にネットをかけ、ウリハムシなどの被害に遭わず順調に成長したこと、適度なペースで雨が降ったこと、一時期の猛暑のためか虫が少なかったことなどが影響したと思います。

葉が枯れ始めた、栽培終盤の写真です
イボ竹を組んで作った棚で栽培しました

まくわうりも、直売所に約70個出荷しました。
甘さ控えめで、“昭和時代のメロン”という表現がぴったりなまくわうり。
マイナーな存在だと思うのですが、皆さん意外とご存知のようで、毎日のようによく売れました。

完熟し、果皮が山吹色になったものから収穫します
大きさはこれくらい
出荷時はこのように梱包しています

ズッキーニ

何と、ズッキーニの写真は1枚もないまま栽培が終わってしまいました(それだけ余裕がなかったのだと思います…)。

途中うどんこ病やウリハムシの被害があったものの、なるべく小さいうちに収穫することを心がけた結果、9〜10株(途中で枯れてしまったものもあり、大体の数)から100本前後収穫・販売できました。
気づかずに大きくなりすぎてしまったものは鶏のエサとしました。

継続は力なり

今夏栽培した野菜は、すべて種まきから手がけました。
どれも思いのほか上手くいき、販売できるクオリティのものがたくさん採れました。
やはり毎年野菜を作っていると、徐々に上達するんだなと思います。